- かんしょう
- I
かんしょう【冠省】手紙で, 時候の挨拶(アイサツ)など前文を省略すること。 また, その時に書く語。 前略。〔これを用いた時は, 「草々」「匆々(ソウソウ)」「不一」などで結ぶ〕IIかんしょう【勧奨】すすめること。 すすめはげますこと。III
「納税~」「退職の~」「農業を~し物品増殖し/新聞雑誌 45」
かんしょう【勧賞】〔「かんじょう」とも〕功労をほめて, 官位や物品を与えること。 けんじょう。IV「すぐに~行はるべき旨仰せられけるを/承久記」
かんしょう【喚鐘】法会で, 人々を呼び集めるための小さな鐘。 のちには茶の湯や, 火事の報知にも使われた。 小鐘。 よびがね。Vかんしょう【奸商・姦商】悪賢い商人。 悪徳商人。VIかんしょう【完勝】危なげなく完全に勝利を得ること。⇔ 完敗「緒戦に~する」VIIかんしょう【官掌】⇒ かじょう(官掌)VIIIかんしょう【官省】(1)国家の機関。 中央官庁。(2)太政官と民部省。IXかんしょう【寛正】年号(1460.12.21-1466.2.28)。 長禄の後, 文正の前。 後花園・後土御門(ゴツチミカド)天皇の代。Xかんしょう【干渉】(1)他人のことに立ち入って, 口出しをしたり自分の考えを押しつけようとすること。「子供に~し過ぎる」
(2)国際法で, 一国が他国の内政や外交に介入すること。 国内問題については不干渉が原則。「武力~」「内政~」
(3)〔物〕 二つ以上の同じ種類の波が一点で出合う時, その点での波の振幅は個々の波の振幅の和で表せること。 例えば音叉(オンサ)を耳の近くで回すと, 二つの枝から出る波の位相が同じなら互いに強め合い反対の位相では弱め合って, 音が大きくなったり小さくなったりする。 光の場合でも薄い膜の反射光に色がついて見えるのは干渉による。XIかんしょう【感傷】物事に感じて心をいためること。 また, 物事に感じやすい心の傾向。XII「~にひたる」
かんしょう【感賞】(1)感心してほめたたえること。「人皆な其才識に~せざるはなし/世路日記(香水)」
(2)功績をほめて賜るほうび。XIIIかんしょう【歓笑】喜び笑うこと。XIV「~の声」
かんしょう【環礁】環状の珊瑚礁(サンゴシヨウ)。 内側は礁湖となって浅く, 外側は外洋で深い。 ほとんどが太平洋・インド洋の熱帯海域に分布。XV「ビキニ~」
かんしょう【癇性・疳性】(1)激しやすい性質。 おこりっぽいさま。「~な性格」
(2)病的に潔癖である・こと(さま)。XVI「~で人の使った物に触れない」
かんしょう【竿檣】檣楼を持たず, 簡単な見張り台や探海灯・信号竿などを設けた軍艦のほばしら。XVIIかんしょう【管掌】役目の権限によってつかさどること。XVIII「人事業務を~する」「政府~」
かんしょう【簡捷】簡単ですばやいこと。XIXかんしょう【緩衝】二つの物の間に起こる衝突や衝撃をやわらげること。 また, その物。XXかんしょう【観照】(1)主観を交えず, 対象のあるがままの姿を眺めること。 静かな心で対象に向かい, その本質をとらえること。「人生を~する」
→ 観想(2)美学で, 美を受容すること。 自然観照と芸術観照とがある。→ 静観XXIかんしょう【観賞】美しいものを見て心を楽しませること。XXII「草花を~する」
かんしょう【鑑賞】芸術作品を味わい理解すること。XXIII「絵画を~する」「音楽~」
かんしょう【関渉】かかわりあうこと。 また, 他人事に口出しすること。 干渉。「議院に在つて政事に~す/世路日記(香水)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.